連日新聞・テレビで報道されている、「定額給付金」をめぐる国会の騒動を、多くの皆さんは苦々しい思いで見ていることでしょう。
連日与野党がこの問題を争点に、激しい論争を繰り返しています。建設的な進展もないまま、永田町のボルテージは過熱するばかりです。
さて一方、国民はどうでしょう?ニュース番組の街頭インタビューでは、「あきらめ」や「辟易」の市井の声が伝わってきます。
永田町の中と外では、悲しいほどの温度差があるのです。
地域の付託を一心に受けている議員さんは、少しでも日本がよくなるよう不断の努力をされているはずです。にもかかわらず、私たちにその思いが伝わらないのが、残念ながら現実の姿です。
何が問題なのでしょう?
原因はたくさんあるのでしょうが、この定額給付金のことについてひとつ申し上げたいのは、「政策に哲学がない」ということです。
『生活支援』を目的にしたところ、高額所得者にまで一律給付するのはおかしいと指摘を受けた。→では全員でなく上限を決めるのはどうか?→でも事務的に難しい。→それなら高額所得者は自主的に辞退すればいい→「そんな奇特な人はいない」と指摘された。→今度は『景気対策』を目的を変えてみた。→しかし現実的な効果は見込めないという指摘を受けた。→ともかく給付にかかる諸経費も含め、詳細は自治体でなんとかしなさい・・・
2兆円もの使い道を決めるには、いかがなものでしょうか。
2兆円あればどんなことができるでしょう。
福祉では、介護の人材に30万人の雇用を生むことが可能ですし、教育では、全国の公立小中学校35,000校全ての校庭を芝生化し、太陽光パネルを設置して「エコ学校」として整備が出来るのです。
政策は、散漫にかかげるのでなく、何が今、必要かを見極め、特定の分野に集中投資してこそ効果があがる。私はそう思うのです。
2008年01月26日
牧之原市 マニフェスト検証大会
posted by 田辺のぶひろ後援会 at 23:30| 政策・提言